今年使った針に感謝し、裁縫の技術の上達を願う「針供養」が11日、山口県下関市の早鞆高校であった。生活クリエイト科の生徒74人が、机に置かれた豆腐に1人ずつ針を刺して供養した。3年生の前田笑里(えり)さんは「私たちの成長を見守ってくれた針を無事に供養することができ、うれしく思います」と感謝の言葉を述べた。 和裁の家塾として1901(明治34)年に創立された後、戦時中の一時期を除いて続く恒例行事。供養した針は中庭にある針塚に納められた。